ITエンジニアが投票によって技術書やビジネス書を選ぶ「ITエンジニア本大賞 2022」の結果が発表されました。
「ITエンジニア本大賞」は、仕事の役に立った本、初学者におすすめの本、ずっと手元に置いておきたい本など、おすすめの本をITエンジニアがWeb投票で選ぶイベントです。
主催は翔泳社ですが、対象となる書籍は出版社を問わず技術書、ビジネス書全般となっています。刊行年も関係なく、これまで大賞に選出された書籍を除き、この1年を振り返っておすすめしたい書籍が対象となります。
今回も技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10が発表されました。
以下は選出された技術書部門とビジネス書部門それぞれのベスト10を、Amazon.co.jpへのリンクと画像、概要で紹介したものです。正式な結果は公式サイトでご覧ください。
AI・データ分析プロジェクトのすべて
AI・データ分析プロジェクトを進めるには、技術知識だけでなく「ビジネス⼒」が必要です。
本書はこれまでメインテーマとして語られることのなかった「ビジネス⼒」に焦点をあてて、データ分析プロジェクトを一通り解説していきます。
プロジェクトの⼊⼝として「組織の立ち上げ方」から「案件獲得」に触れ、実際のデータ分析プロセスにおいては課題とゴールを明確にして、分析結果は出して終わりではなく共有、評価のサイクルが必要であることを解説します。最後に出⼝となる「収益化」に関する情報をまとめます。これからAI・データ分析プロジェクトに取り組む方/関わる方へ向けて、先人たちのノウハウをまとめたのが本書です。
AWSではじめるインフラ構築入門 安全で堅牢な本番環境のつくり方
本書は、AWS(Amazon Web Services)を利用して、インフラを構築/運用する方法を解説する入門書です。
クラウドでネットワーク&サーバー構築を行うために必要な基礎知識や、AWSのネイティブ機能を組み合わせて安全かつ堅牢なインフラを構築/運用するための設定方法やノウハウを解説します。
○Amazon VPCによるインフラ基盤の構築方法
○Amazon EC2による踏み台サーバー・Webサーバーの作り方
○Amazon RDSによるDBサーバーの作り方
○負荷分散のためのロードバランサーの構築
○独自ドメインやSSL証明書の取得
○メールサーバーやキャッシュサーバーの構築
○サービスの監視を組み込む方法
○月々のAWS利用料金の管理
など、現場のノウハウをあますところなく紹介/解説していきます。
機械学習を解釈する技術 〜予測力と説明力を両立する実践テクニック
Deep Learning、Gradient Boosting Decision Tree、Random Forestなどの機械学習モデルは高い予測精度を誇りますが、モデルの解釈性が低いという欠点があります。これらの複雑なブラックボックスモデルにおいて、モデルがなぜそのような予測を行っているのかを知ることは困難ですが、データ分析者自身がモデルの振る舞いを把握し、説明責任を果たすことを実務においては頻繁に求められます。
本書では、このような予測精度と解釈性のトレードオフを克服するための手法について、実務において特に有用と考えるものを厳選して紹介します。
達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版)
本書は、David Thomas and Andrew Hunt, 「The Pragmatic Programmer 20th Anniversary Edition」(Addison Wesley, 2019)の日本語版です。より効率的、そしてより生産的なプログラマーになりたいと願うソフトウェア開発者に向けて、アジャイルソフトウェア開発手法の先駆者として知られる二人により執筆されました。
経験を積み、生産性を高め、ソフトウェア開発の全体をより良く理解するための、実践的なアプローチが解説されています。先見性と普遍性に富んだ本書は、入門者には手引きとなり、ベテランでも読み直すたびに得るものがある、座右の一冊です。
分析者のためのデータ解釈学入門
本書では各種分析手法をただ網羅するだけでなく、データのばらつきやバイアスに関する基礎知識、データにさまざまな偏りを生じさせる行動心理学、サンプリングの方法と理論、データハンドリングのノウハウ、各種分析の考え方、データの解釈における認知バイアスや数理モデリングのポイント、システム運用時に発生する問題など非常に幅広い視点でデータ分析者が知っておかなければならない知識を整理し、平易に解説しています。
データサイエンティストを目指す方はもちろん、(任意の分野の)研究でデータを分析したい学生の方、データ分析について深く知りたいビジネスマンの方にも楽しんでいただけると思います!
進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」
私たちは道具の発明を通して、擬似的な「進化」を達成してきた。そこには必ず、私たちの本質的な願いが込められている。小さいものを見たいから目を進化させるために顕微鏡を。寒さをしのぎたいから皮膚を進化させるために服を。速く移動したいから足を進化させるために乗り物を。子孫に残したいから記憶力を進化させるために本を…。40億年にわたり変異と適応を繰り返してきた生物や自然を学ぶことで、創造性の本質を見出し、体系化したのが『進化思考』である。
この本は、「あなたが進化思考を実践しながら身につけられる」ことを目指している。そのため50個の進化ワークが登場する。「変異」の章では、たくさんのアイデアを出し、「適応」の章では、たくさんの情報や繋がりを理解し、「コンセプト」の章では、それらが美しく結合した時代を生き残るコンセプトに出会うことができるだろう。
超・箇条書き 「10倍速く、魅力的に」伝える技術
箇条書きは、あらゆるビジネスシーンで活用されている。そこには共通の技術がある。わずか数行の箇条書きであっても、繊細で精巧な工夫が必要なのだ。
箇条書きを見れば、その人の思考、そして伝える力のレベルがわかる。
短く、魅力的に伝える箇条書き。そして人を動かす箇条書き。それらを『超・箇条書き』と呼ぶこととする。
シリコンバレーで「Bullet Points(ブレットポイント)」の基礎を学び、その後、世界最高峰のビジネススクール、INSEADでMBAを取得。そして現在、世界的な戦略コンサル、A.T.カーニーで活躍する著者が、仕事にすぐ効く「箇条書きメソッド」を語る。